2022年度

第33回福井県高等学校総合文化祭(兼2022ふくい県民総合文化祭) 第61回福井県高等学校英作文コンテスト

 今年度は、昨年度に続き新型コロナウイルスの影響により、学校での様々な行事が中止となったり、オンラインでの開催となったりしました。英作文コンテストにおきましても、実施に際しましては、事前の検温やマスクの着用を呼びかけていただいたり、教室の換気に気を配っていただいたりと、様々な点でご協力をいただきました。そのような困難な状況の中、おかげさまで何とかコンテストを実施することができました。各学校の先生方をはじめ、関係者の皆様方にまずは心より感謝の言葉を申し上げたいと思います。
 さて、今年も語彙力の差によらない生徒一人一人の個性、創造性、独創性で訴えられる作文を書いてもらえるような出題内容に努めました。高校生らしいユニークな切り口の作品や、物事を真剣に考えて意見をしっかりと展開している優れた作品が数多く集まりました。
出題形式別に振り返ってみますと、A部門では、「10年後の私」や「これからの学校にあるとよい部活動や学校行事」など、実生活に沿ったテーマに対して、率直に考えや意見を表明している様子が見られました。また一方で、「買い物をするなら実際の店かオンラインか」といったような意見を論理的に展開するようなテーマもあり、四苦八苦しながらも結論に辿り着こうとしている努力が垣間見えました。
 B部門は、今年も読んでいて楽しく、奇抜な発想と豊かな創造力が発揮された優れた作品が数多く寄せられました。美しい景色と駅のホームの絵からは、ある主人公がホームにやってくる電車によって様々な場所へ誘われるといったような、どこか懐かしさを感じるような作品が多く見られました。また、大きな本と女性の絵からは、本を中心とした作品が多く見られました。たくさんの本でできた世界を舞台としたストーリーや、人生を変える本によって様々な出来事に巻き込まれていく人間のストーリーなど、その内容は多岐に渡りました。いずれの絵の作品も、ストーリーがおもしろく、感情移入のしやすい、引き込まれる作品でした。毎年のことながら、B部門に参加する生徒の発想の豊かさと創造力には感服させられます。
 C部門においては、今日の社会問題について問われた3つの課題について、賛成・反対それぞれの立場から様々な意見が述べられていました。中でも「難民を受け入れるべきか」についての課題は、最近新聞やテレビで取り上げられることが多い話題のためか、そのメリットデメリットについてよく理解した上で意見を述べていることが感じられました。また、「プラスチックごみの削減」についての課題においては、独自のごみ削減方法を分かりやすく説明し、なるほどと思わせる作品がたくさんありました。学校においては、日頃から主体的に深く考えたり、情報を整理して分かりやすく相手に伝えたりするような活動が取り入れられてきているためか、よく練られた具体的な意見の述べられた作品が年々増えているように感じられます。
 コンテストの開催におきましては、各校の英語科の先生方には準備の段階から実施、発送にいたるまで多大なるご協力をいただいております。開催の過程で些細なことでもお気づきのことがございましたら、事務局までご連絡ください。今後ともコンテストの発展のためにより一層のご指導をお願いして、今年度の報告にかえさせていただきます。

実施要項

主催 福井県高文連英語部会 / 福井県英語研究会
後援 福井県教育委員会 / 福井新聞社 / NHK福井放送局
協賛 財)げんでんふれあい福井財団
趣旨 本県高等学校生徒の英語力の向上を図り、その発表力を高めることを目的とする。
日時 令和3年9月24日(土) 午後1時30分から4時まで
会場 県内各高等学校

実行委員



委員長
蔦将愛(武生高)
実行委員
中井慶子(奥越明成高) 伊藤美智子(足羽高) 稲葉百合子(仁愛女子高) 田中 操(敦賀気比高)
松宮拓也(若狭高) 百田貴哉(若狭高) 蓑輪和生(武生東高) Simon Woodgett (義務教育課)
William Moore(武生商工高) Nathaniel Teocson(高志中) Aaron Dickson(武生商工高) Melba Woodard(足羽中)
Brianna McCulloch(藤島高) Miranda Pasquarella(森田小) Charley Carroll(小浜中)  Anthony Kouroupis(小浜第2中)

入賞者一覧



最優秀受賞者 優秀賞受賞者
A部門 1年 該当者なし 該当者なし
2年 藤田 優弥(坂井) 安宅 陸登(坂井)
3年 冨田 卓未(科学技術)
上野 胡桃(科学技術)
B部門 1年 三和 ひな佳(福商) 山口 桂吾(美方)
2年 粟津 葵(福商)
藤田 昂生(敦賀気比)
3年 木水 茜(武生東) 田中 千尋(武生東)
C部門 1年 星山 琉音(敦賀気比) 清家 直美(足羽)
2年 有園 ガブリエレ(足羽) 堀川 春樹(武生)
3年 岡田 真歩(仁愛女子) 上野 芽依(武生東)

参加者数一覧



会場 1A 2A 3A 1B 2B 3B 1C 2C 3C 合計 校内選考会を含む数
大野 0 0 0 3 2 0 0 1 0 6 6
藤島 0 0 0 1 0 0 0 2 0 3 3
羽水 0 0 0 0 0 4 0 0 26 30 35
福商 0 0 0 5 2 0 14 9 0 30 55
仁愛 0 0 0 1 0 1 0 0 27 29 29
三国 0 0 0 0 4 0 0 3 0 7 7
坂井 0 6 0 0 3 0 0 0 0 9 9
金津 0 0 0 4 0 0 5 2 0 11 11
科学技術 0 0 3 0 0 0 0 0 0 3 3
足羽 0 0 0 10 5 1 5 8 1 30 60
鯖江 0 0 0 0 0 3 1 7 19 30 30
武生 0 0 0 7 4 0 1 12 0 24 24
武生東 0 0 0 2 4 4 4 6 10 30 120
敦賀 0 0 0 0 9 0 0 12 0 21 21
美方 0 0 0 8 7 0 0 6 0 21 21
敦賀気比 0 0 0 6 8 0 13 8 0 35 40
若狭 0 0 0 1 0 0 2 6 0 9 9
合計 0 6 3 48 48 13 45 82 83 328 483

武生東、福商、羽水、敦賀気比、足羽は校内選考会を実施している。校内選考会を含む数とは、校内選考会に参加した生徒全員の数を指す。